疲れた脳の休め方

マインドフルネス [注] 瞑想が「脳の休息法」として注目されている。意識的な活動をしていないとき(何もせずにぼんやりしているとき)に働く、いくつかの脳領域—後帯状皮質や内側前頭前皮質など—からなるデフォルト•モード•ネットワークは(何もしてないはずなのに)実は大量のエネルギーを消費している。この通常の消費浪費に変わったときに脳は疲れる。「疲れ」がとれないのはこのデフォルト•モード•ネットワークが暴走しているためで、マインドフルネス瞑想はこれにブレーキをかけるのではないかといわれている。

 

マインドフルネス瞑想経験者(10年以上、12人)についての研究がある(同数の瞑想未経験者と比較)[Ref. 1] 。マインドフルネス呼吸法や慈悲の瞑想、選択なき自覚の3つのタスクの前後で機能的MRI画像により脳の活動度をみると、後帯状皮質や内側前頭前皮質(すなわちデフォルト•モード•ネットワーク)での活動亢進が瞑想経験者では抑制されていた。やはりマインドフルネス瞑想はデフォルト•モード•ネットワークにブレーキをかける(むだに疲れないようにする)ものらしい。

 

気がつかないうちに脳が疲れていないだろうか?

 

注:マインドフルネスとは、「評価や判断を加えずに、いまここの経験に対して能動的に注意を向けること」(久賀谷亮、最高の休息法. ダイヤモンド社

 

Ref. 1: Brewer JA, Worhunsky PD, Gray JR, Tang YY, Weber J, Kober H. Meditation experience is associated with differences in default mode network activity and connectivity. Proc Natl Acad Sci U S A 2011;108:20254-20259