動かないからボケるのか、ボケたから動かないのか?

身体活動度が高い(からだをよく動かす)ことは認知症を予防すると考えられている。しかしながら逆に、認知症になった(なりかけた)状態だからこそ、からだを動かさないのかもしれない。

 

35歳から55歳までの一般住民10,308人を28年間追跡し、身体活動度と認知症発症の関連をみた研究がある [Ref. 1] 。最終的に認知症となった群とならなかった群に分けて、28年間の身体活動度(量)の軌跡を比べてみると、認知症群では発症の9年前から身体活動度が低下してきていた(認知症にならなかった群との比較)。追跡期間を通しての身体活動度平均値と認知症発症には関連がなかったので、著者らは「潜在的認知症になりかかった状態(原因)で身体活動が低下している(結果)」のではないかと推察している。

 

そうではなくて「動かない」と人は意外と速く病む(ボケる)というだけの話—ではないのか?!

 

Ref. 1:Sabia S, Dugravot A, Dartigues JF, Abell J, Elbaz A, Kivimäki M, Singh-Manoux A. Physical activity, cognitive decline, and risk of dementia: 28 year follow-up of Whitehall II cohort study. BMJ 2017;357:j2709