2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

認知症が増加している!?

高齢者の人口が増加しつづける社会では、当然のように認知症の有病率も増加すると予想される。しかしながら、認知症(発症率)は減少しているとするいくつかの報告がある。 フラミンガム研究 [注1] では1975年より認知症発症率の調査を開始した [Ref. 1] 。…

主観的な物忘れ—「気にしすぎ」なのか?

高齢者に(軽度の?)物忘れがある場合、「年相応」であり、「正常範囲」とすることがこれまでは多かった。しかしながら、主観的な物忘れもアルツハイマー病の初期症状として重要ではないかという観点から、詳細に検討した報告がある。 神経内科の外来を受診…

「動かない」と人は病む

「体も頭も使わないとなまる」ことは「常識」として知られている。毎日の生活が不活発になってくると、非常に多くの心身のはたらきが少しずつ低下し、「生活動作の不自由さ、やりにくさ」が出てくる。この状態を大川は「生活不活発病」としてとらえた [注1]…