2019-09-14から1日間の記事一覧

脳の健康のために (1) 脳を疲れさせない

マインドフルネス瞑想は、デフォルト•モード•ネットワークの暴走にブレーキをかけ、脳がむだに疲れないようにしてくれるので、脳の休息法としてオススメです。ヨガには心血管系疾患の発症リスクを減少させる効果が顕著でした。楽天家には心理的な利点が多い…

脳の健康のために (2) 健康的な食事

てっとりばやく体重を減らそうとするなら糖質制限が効果的ですが、長い目でみたら地中海食の方が良さそうです。オリーブオイルやナッツ、果物と野菜が多く、魚や鳥肉が多い一方では赤身の肉や加工肉が少なく(加工肉が少ないと減塩にもなります)、炭水化物…

脳の健康のために (3) 血管危険因子の管理

多量飲酒では海馬が萎縮し、節度ある適度な飲酒なら脳に良い(脳萎縮が軽い)ということはありませんでした。1日に20本喫煙した場合の(虚血性心疾患や脳卒中の)リスク増大分の40〜50%相当が、たった1日1本の喫煙で生じるので、タバコは本数が少なくても…

脳の健康のために (4) 脳の潜在性病変にまつわる話

無症候性脳梗塞はおおざっぱに言って、60歳代では10人に1人、80歳代では10人に3人ほど見つかります。無症候性脳梗塞の危険因子としては高血圧が主なもので、ほかに糖尿病や慢性腎臓病、飲酒、喫煙などがあり、一般的な脳卒中の危険因子と同じです。潜在性脳…

脳の健康のために (5) アパシー、生活不活発病、認知的フレイル

認知機能障害や感情的動揺、意識障害などによらない(特に原因がハッキリしない)やる気の低下をアパシーと言います。「できるけどやらない」状態(アパシー)が続くと、次第に脳の機能が衰えて認知機能障害の状態、つまり「やりたくてもできない」状態とな…

脳の健康のために (6) 認知症の予防

高齢者の人口が増加しつづける社会では、当然のように認知症患者の数(有病率)は増加しますが、認知症の発症率は減少しているという報告があります。認知症の発症率が減っていれば、認知症の予防ができている(もしくは予防可能性がある)ということです。…