もっとも健康に良いスポーツ種目は?

運動が健康に良いことは直感的にあきらかですが、運動種目の中ではどの種目がより良いのでしょうか?英国の一般住民約8万人を平均9.2年間追跡した報告では、水泳、エアロビクス、ラケットスポーツ(バドミントン、テニス、スカッシュなど)では死亡率および心血管系死亡の両方が(サイクリングは死亡率のみ)減少していました。

 

8,577人を最大25年追跡したコペンハーゲンでの研究では、座ってばかりの生活と比較して、テニスは9.7年の寿命延長、バトミントンは6.2年、サッカー・サイクリング・水泳・ジョギング・美容体操などは4.7〜3.1年、ヘルスクラブ(トレッドミルウオーキングマシーン、階段昇降、エアロバイク、ウエイトリフティング)はわずか1.5年でした。

 

若い時にテニスをしていたヒトは、その後の人生で心筋梗塞となることが少なかったと報告されています。テニスは中年期以降も続けることが多く、比較的強度のある(しかし強すぎない)有酸素運動であることが健康に良い理由でしょう。一方、ジョギングはその有益性が意外と少ないように思えます。軽いジョギングは健康に良いが、激しいジョギングは逆に死亡率を上げるという報告もあります。

 

以上、ラケットスポーツ特にテニスの有益性が目立つようです。