サウナは認知症を予防する!

フィンランドの伝統的なサウナは、80〜100℃と高温で、湿度は10〜20%と乾燥していて、時に熱した岩に水をかけて湿度を上昇させるといったものです(サウナの入浴回数は平均週2.1回、入浴時間は平均14.2分、温度は平均78.9℃でした)。サウナに頻回に入るヒトには心臓突然死や死亡に至るような虚血性心疾患などの心血管系疾患が少ないことが報告されています。動脈硬化のみならず、サウナは認知症をも予防するのではないかという論文が同上のフィンランドの研究者たちにより報告されています。この研究では、週に4〜7回サウナに入るヒトでは認知症およびアルツハイマー病となるリスクが低くなることが示されました。フィンランドでのその後の研究でも、月に9-12回サウナに入るヒトは4回以下の人に比べて認知症発症リスクが低いことが示されています。フィンランドの伝統的サウナと同様の効果が、他の地域のサウナにもあるかどうかは分かりませんが、サウナによって認知症予防ができるかもしれないという有望な結果です。