精製されてない炭水化物は健康に良い(のか?)

最近のメタアナリシスでは、無精白の炭水化物を多く摂取すると全死亡率、心血管系疾患による死亡率(相対危険度0.82、95%信頼区間0.79 –0.85)、癌による死亡率が低下することが示されています[Ref. 1] 。津川さんの本に書かれているように「白い炭水化物」は体に悪いが、精製されていない「茶色い炭水化物」は食物繊維や栄養成分が豊富で、健康に(特に動脈硬化を抑制して)良いようです[注1] 。しかしながら。脳卒中と虚血性心疾患を分けて報告しているものが少ないため、「茶色い炭水化物」が脳卒中を予防するのかについては明確ではありません。

 

食事の内容と体重の変化(肥満)との関係を見た報告では[Ref. 2] 、体重増加と関連が強い順に、食物ではポテトチップス、ポテト、加工した肉、加工しない赤身肉、バター、デザートなど甘いもの、精製した穀類、飲料では砂糖で甘くした飲料、100%フルーツジュースなどでした。逆に体重減少と関連があったのは、野菜、ナッツ、全粒、果物、ヨーグルトでした。

 

炭水化物に限って言えば、精製された炭水化物は体に悪いのか、精製されてない炭水化物は体に良いとまで言えるのか、大変悩ましいところです。特に、脳への影響についてはエビデンスが少ないようです。

 

注1:世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 (津川祐介著、東洋経済新報社刊)

 

Ref. 1: Zong G, Gao A, Hu FB, Sun Q. Whole Grain Intake and Mortality From All Causes, Cardiovascular Disease, and Cancer: A Meta-Analysis of Prospective Cohort Studies. Circulation2016;133:2370-2380.

 

Ref. 2: Mozaffarian D, Hao T, Rimm EB, Willett WC, Hu FB. Changes in diet and lifestyle and long-term weight gain in women and men. N Engl J Med2011;364:2392-404.