2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ダイエット失敗の本質2

ダイエットよりも大事なのは達成した減量を維持することです。これがむずかしくて、(ほとんど)全てのダイエットは失敗するのです。システマテイックレビューによると、減量を維持する方法は多様で、「家庭で健康的な食材をとる」「からだを動かす(身体活…

「ダイエットには朝食が必須」なのか?

間欠的絶食のダイエット効果が注目されています。絶食ではありませんが、朝食をぬくのはどうでしょうか?ダイエットをするときには、朝食はぬかない方が良いといわれてきました。「ダイエットには朝食が必須」とするガイドラインもあります。曰く「朝食をぬ…

健常高齢者の認知機能の評価

健常高齢者において比較的簡便に実施可能な認知機能スクリーニング検査として、ミニメンタルテストやMontreal Cognitive Assessment, Japanese Version(MoCA-J)があります。私たちの経験では、ミニメンタルテストやMoCA-Jの低得点と相関があったのは年齢と…

「その他の」認知機能検査

ミニメンタルテストは健常高齢者にとっては簡単すぎて(少々認知機能が低下していても、高得点がとれてします)、軽度のアルツハイマー病に対して感度が良くなく、最近ではより難易度の高いMontreal Cognitive Assessment(MoCA)などがよく使用されるように…

アルツハイマー病とビンスワンガー病

脳血管性認知症がはっきりとした臨床単位として取り上げられたのは、1894年のドイツ精神医学会年次総会でした。この学会において、ビンスワンガーはのちにビンスワンガー病と呼ばれることになる「皮質下脳炎」および「動脈硬化性脳変性」の二つの病型を提示…

白質病変の迷走

脳MRI検査の出始めのころには、T2強調画像で「白く光る」病変に目が眩くらんでいました。白く光ってハッキリ見えるのですから、気になるのは仕方ありません。しかしT2強調画像で同じように「白く光る」病変でも、T1強調画像で明らかに「黒く抜ける」ものと、…

MRIで初めてみつかる「かくれ」脳梗塞

多くの疫学研究から心血管系疾患の危険因子や認知症になりやすくする(悪い)生活習慣などが分かってきました。しかしながら、脳卒中を発症していないヒトにも潜在性脳梗塞は一定数存在しますし、たまたま症状がないだけで動脈硬化の程度は脳卒中患者と同じ…