疲れた脳の休め方

マインドフルネス瞑想が「脳の休息法」として注目されています。うつやストレス、不安、ノイローゼなど精神面の不調はしばしば睡眠障害を伴っていて、これらはすべて高齢者の幸福感やメンタルヘルスの状態を悪くし、脳の健康を損ない、認知症になりやすくします。このような精神面の不調に対して瞑想は良い効果を及ぼし、睡眠や精神面を改善することにより、認知症になりにくくし、健康寿命の延長につながると考えられています。

 

このような脳の休息法としての瞑想と心血管系疾患との関連について、アメリカ心臓協会の学術的見解がまとめられています(太極拳や気功、ヨガなど身体活動を伴うものはここでは扱っていません) 。瞑想がもたらすと期待される有益効果としては、脳の形態と機能、ストレス反応、血圧、禁煙行動、メタボリックシンドローム動脈硬化、血管内皮機能、心血管系疾患の予防などがあります。結論としては、これらの項目につき十分な研究はまだないということですが、有害性が少なくお金もかからない瞑想という手技は、やってみても(やった方が)いいのではないかということです。現時点では学術的裏づけは十分ではありませんが、マインドフルネス瞑想は「脳の休息法」として十分オススメできます。